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SEC(エス・イー・シー)練混ぜ

特 長

6. スランプ値の時間変化が小さい

コンクリートは練り上がり後の時間経過とともにこわばりを生じて、スランプ値が小さくなります。
この、スランプダウンがSEC練混ぜコンクリートでは小さくなり、扱いやすいコンクリートです。

◎実機スランプ値試験結果

工場(生コン工場)で製造した生コンクリートをミキサー車のドラムに入れて時間経過によるスランプ値の変化を調べた結果を示します。
コンクリートの配合は下表のとおりです。

W/C
(%)
s/a
(%)
Air
(%)
単位量(kg/m³)
W C S G Ad
50.0 43.7 4.5 170 340 770 995 3.74

スランプ試験は夏期と冬期について行いました。
結果を下図に示します。

イメージ:時間経過によるスランプ値

時間経過によるスランプ値

練り上がり60分までは、SEC練混ぜの方がスランプ値の変化(低下)は少ないと言えます。
特に、夏期の場合その差が大きく、顕著です。
夏期の試験状況としては、練り上がり時の外気温27℃、練り上がり時コンクリート温度31℃、60分経過後の外気温31℃、コンクリート温度約33℃でした。

このように通常の一括練混ぜコンクリートと比べ、SEC練混ぜコンクリートのスランプ値の低下が小さくなるのは、セメントペーストの練り上り後の時間経過に対する流動特性が異なることが最大の理由と考えられます。
下図(右側)に示すPロート試験機で、水セメント比を変化させたセメントペーストについて、練り上がり後1分と10分経過した場合の流下時間を下図(左側)に示します。
セメントペーストはホバートミキサで練り、練り上がり後はミキサ内で静置し、流下試験前に撹拌したものです。

イメージ:時間経過後の流下時間
時間経過後の流下時間

イメージ:P ロート図
P ロート図

分割練混ぜのペースト(SEC練混ぜコンクリートのペースト)は、1分経過にたいし10分経過の変化は、一括練混ぜに比べ小さく、流動性を保っていると考えられます。
このことは、水セメント比が小さいとき顕著に表れます。

また、一般的にポンプ圧送後の筒先のスランプダウンが小さいです。
これは、特長「1.ブリーディングが少ない」で示しました加圧ブリーディング試験結果から、ポンプ圧送後のセメントペースト中の水分がブリーディングとして一部排出されたとき、その排出量(加圧脱水量)の少ないSEC練混ぜコンクリートの方がスランプ値の減少も少ないためです。

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