保有技術
SEC(エス・イー・シー)練混ぜ
特 長
1. ブリーディングが少ない
静置状態(通常)だけでなく加振した後や、加圧下の状態でもブリーディングが一括練混ぜに比べ減少します。
ブリーディングが少ないということはセメントペーストからの水の分離が小さいことを意味します。
構造物のコンクリートではブリーディング少ないことで、骨材下面の欠陥、鉄筋下面の空隙等が小さくなり、構造物の耐久性の向上が期待できます。
◎静置・加振ブリーディング試験結果
加振のケースは練混ぜ後30秒加振した後のブリーディングの結果でSEC練混ぜは増加しません。
(加振:全振幅1.0mm、30Hz)
加振のケースは練混ぜ後30秒加振した後のブリーディングの結果で分割練混ぜは増加しません。
(ブリーディング率とは配合水に対する分離水の比)
水結合材 比W/B (%) |
細骨材率 (%) |
単位量(kg/m³) | スランプ SL (cm) |
空気量 (%) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全水量 | C | F | S | G | Ad | |||||
SEC練り | 50.0 | 49.0 | 175 | 280 | 70 | 864 | 899 | 0.875 | 22.5 | 4.8 |
一括練り | 22.0 | 4.4 |
SECコンクリートのブリーディング率は静置(通常)および加振とも一括練混ぜコンクリートのそれに対し小さいです。
また、SECコンクリートは加振しても静置に対しブリーディングはほとんど増加しません。
これは、分割練混ぜのセメントペーストのブリーディング率が一括練混ぜのそれに対し小さく、加振した時にも増加しないためと考えられます。
◎加圧ブリーディング試験結果
出典:「SECコンクリートの特性と建築工事への適用」
加賀、山本、伊東:建築の技術施工 P53~64, 1981年10月
標準曲線の範囲内でも加圧脱水量が少ない方がポンプ圧送性は良好です。
SECコンクリートは加圧下でも脱水量が少なく分離しにくい事を示します。