保有技術
エアレス吹付けシステム
エアレスの概要
エアレス吹付けシステムとは
エアレス吹付けシステムとは、トンネル掘削工事の吹付け施工において、インペラと呼ばれる回転羽の打撃力でコンクリートを投射して吹付ける工法のことを言います。従来の圧縮空気を用いる方法と異なり、粉じんの発生が極めて少ない工法です。はね返りも少なく、コスト縮減に繋がります。さらには、吹付け施工時の消費電力が従来の工法に比べて1/3程度となり、CO2削減にも繋がります。
システム概要
インペラヘッドは、高速回転する羽車(インペラ)とそれを覆うケーシングで構成され、油圧モータにより駆動されます。コンプレッサーの代わりに55kW電動機の油圧ユニットが搭載されます。油圧ユニットは、エアー吹付用のコンプレッサーより消費電力量が少ないので省エネで静かです。
インペラヘッド
インペラとケーシング
◎インペラヘッドのコンクリート投射概念図
◎インペラヘッドの仕様
エアレス吹付けシステムは、時間当たり16m3の吹付け能力があります。回転体のインペラは55kWの油圧ユニットにより油圧モータで駆動され、実用回転数は2000rpmです。
インペラヘッドの総重量は、65kgと軽量のため、吹付け用ロボットのマニピュレータを補強せずに搭載できます。従来のエア吹付けのノズルと同じノズル操作が可能です。
エアレス吹付けシステムでは、スラリー急結剤を使用します。
項 目 | 規格・寸法 |
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定格投射量 | 16m³/hr |
インペラ実用回転数 | 2,000rpm |
インペラ径 | 300mm |
配管径(投入管) | 65mm |
投射口寸法 | 80×104mm |
総重量 | 65kg |
駆動用油圧ユニット | 油圧ポンプ55kW |